ホームニュース一覧2023

大村航空基地で陸自オスプレイを初展示

 5月28日、長崎空港の対岸にある海上自衛隊大村航空基地が創設66周年記念行事の一環として一般開放され、市民ら1万人以上の来場がありました。今年は陸上自衛隊・水陸機動団の輸送を担うV-22オスプレイ(陸自木更津駐屯地に暫定配備中)が地上展示され、ひときわ大きな人だかりができていました。並んで水陸機動団の水陸両用強襲車と偵察ボートも置かれていました。それぞれの説明板にはこれらが一体運用されることなどはまったく記されていません。

 陸自オスプレイの地上展示は全国初とのことです。佐賀空港(佐賀駐屯地)へのオスプレイ配備が決定的になったタイミングで一挙に配備容認世論を醸成する狙いなのかもしれません。

 大村航空基地では年数回のオスプレイの訓練が予定されていて、離着陸訓練のほか、人員や物資を搭載・輸送する機動展開訓練などが行われます。昨年7月には最初の離着陸訓練が実施されました。一方、大村航空基地は米軍の共同使用施設にもなっていて、佐世保配備の強襲揚陸艦搭載ヘリ(現在はオスプレイ)の駐機・整備場として利用できます。

 隣接する竹松駐屯地には24年3月に第3水陸機動連隊が配備され、水陸機動団3000人体制が整います。佐世保の相浦駐屯地・崎辺分屯地、竹松駐屯地、佐賀駐屯地に加え、大村航空基地との一体運用が懸念されます。

(2023年5月29日)