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日本のどこにもオスプレイいらない!

佐賀市の連帯集会で各地から報告

 6月10日、佐賀空港に一番近い佐賀市南川副小学校の体育館で、「佐賀にも日本のどこにもオスプレイいらない!連帯集会」が開かれ、約250人が参加しました。主催はオスプレイ配備反対佐賀県連絡会で、オスプレイ問題を抱える各地からの報告もありました。

古賀初次さん(オスプレイ等配備反対地域住民の会)
 佐賀空港は今年開港20 年目。有明海は魚介類の宝庫。それを生業として生きてきた。佐賀空港建設の話が持ち上がった時、海苔の養殖などへの影響が心配で、旧川副町、関係8漁協等と公害防止協定が結ばれた。覚書に「自衛隊との共用はしない」旨を明記。これ以上、有明の海をいじめたらあかん。地域住民の気持ちを分断させ、人々の暮らしを壊して何が国防か。佐賀市は野村総研調査で暮らしやすさ1位。バルーン大会は感動を与えている。オスプレイは佐賀の空にも日本の空にもいらない。

冨塚明さん(ながさき平和委員会)
 佐世保に創設された水陸機動団の「水陸両用作戦」のために佐賀空港にオスプレイを導入する計画となった。水陸機動団の狙いは米軍とともに海外で戦争できる態勢をつくること。連帯し、オスプレイ配備断念、水陸機動団廃止を求める運動を強めていきたい。

鎌倉紘基さん(オスプレイはいらない福岡県連絡会準備会)
 柳川市は佐賀空港から近いためオスプレイやヘリコプターの墜落事故のたびに市民の不安が募る。九州防衛局は悪天候の場合に柳川上空を飛ぶことを明らかにした。準備会は昨年11月に400名でシンポジウムを開催。今後は運動の規模と活動範囲を広げていきたい。

徳永克子さん(福岡県行橋市議会議員)
 米軍岩国基地の戦闘機が空自築城基地に頻繁に飛来するようになった。これまでなかったこと。岩国基地のマニュアルには「築城基地を緊急時の第1代理飛行場とする」と記されている。米軍が自由に使えるなど、基地の任務が大きく変えられようとしている。この間、空自F2戦闘機は実質的な日米韓共同訓練や北朝鮮への威嚇訓練を行った。米国主導による日本の軍事強化が進んでいる。

野中晃さん(オスプレイ来るな いらない木更津住民の会)
 木更津が陸自オスプレイの暫定配備の候補地としてあがったことで、会をつくった。反対となれば二者択一だが、運動を広げていくために会の名称もその視点でつけた。学習と行動をしながら、行政、議会と住民運動をどう結合させるかを中心に活動してきた。
 木更津基地は米軍基地。米軍は撤退したが管理権は米軍にあり、自衛隊が借用している。米軍オスプレイの整備拠点ができたがまだ最初の1機の整備も終わっていない。試験飛行も行うことになっている。自衛隊オスプレイが配備されると、日米のオスプレイの修理、試験飛行、訓練と木更津が様変わりする。7月1日に2000人規模の集会を行って住民の声を伝えていきたい。

寉田一忠さん(横田基地の撤去を求める西多摩の会)
 基地撤去を求める月1回の座り込み行動を続けて10年になる。最近は100人以上の参加となっている。秘密作戦任務の空軍オスプレイCV-22が横田にやってきた。しかし直前まで日本政府は隠していた。先日は嘉手納基地に向かう途中で奄美空港に不時着した。特殊任務上どこに行っているかわからない。
 海兵隊のオスプレイを17機も買う国は他にはない。米軍の地元では訓練が制約されているのに日本では勝手し放題。つながりながら日本中でこんな理不尽なことはゴメンだの声を広げれば、たたかいの展望が見えてくる。

吉岡光則さん(山口県平和委員会)
 岩国は海兵隊の航空基地だったがいまや空母艦載機部隊も加わり、120機以上となった。加えて海上自衛隊機が駐機する。三沢、横田の米軍機も岩国を中継基地としている。なんでもありの基地となってしまった。
 佐賀空港は民間空港だ。絶対に軍事関係を入れてはいけない。“ 蟻の一穴” になるのは目に見えている。自衛隊がいると必ず米軍が来る。そうなるとバルーンどころではなくなる。しかも自衛隊は米軍の肩代わりをして海外に展開するようになってきた。このままでは佐賀が戦争の拠点になる。
 岩国市は“ 基地と共存するまちづくり” を柱に掲げた。しかし結局はお金が欲しいだけ。補助金を当てにした行政になる。一般会計の当初予算の17.3%が基地絡みのお金。これは麻薬だ。これ以上軍事基地を増やしてはいけない。

 また政党からは原口一博さん(国民民主党衆議院議員)、田村貴昭さん(日本共産党衆議院議員)、松永憲明さん(社民党佐賀市会議員)から報告がありました。

(2018年6月11日)