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米軍機の長崎空港利用、再び増加

2017年(国土交通省調べ)
福岡 94 長崎 48 奄美 37 名古屋 37 仙台 20
南紀白浜 13 八尾 13 仙台 11 熊本 8 種子島 7
岡南 7 福島 6 石垣 4 大阪 3 那覇 3
稚内 2 与論 2 久米島 2 東京 1 高松 1
大分 1 鹿児島 1 青森 1 八丈島 1 静岡 1
                合計 324

 2017年の米軍機の長崎空港利用数は48回と増加しました(前年は過去最少の28回。これまでの最多数は00年の348回)。前年66回で1位だった福岡空港はさらに増加して過去10年で最多の94回に。事故やトラブルなどで報道された記事からピックアップします。

 3月21日、嘉手納基地に向かっていたハワイ州ヒッカム空軍基地所属のKC135空中給油機1機が「整備の必要性」により那覇空港に着陸。

 6月1日、普天間飛行場所属のCH53E大型ヘリ1機が「警告サイン」が表示されたために久米島空港に緊急着陸。1時間15分後に離陸。

 6月10日、普天間飛行場所属のオスプレイ1機が奄美空港に「緊急事態」を伝え、緊急着陸した。翌11日、整備部品と要員を乗せた別のオスプレイ1機が飛来し、間もなく離陸した。修理を終えたオスプレイも11日に離陸したが、2機とも普天間飛行場や嘉手納基地への着陸は確認されておらず、洋上の強襲揚陸艦ボノム・リシャールに戻った可能性がある。

 6月14日、嘉手納基地に向かっていた米軍のKC135空中給油機1機が現地の天候不良のため鹿児島空港に着陸。

 8月29日、岩国基地から配備先の普天間飛行に向かう途中のオスプレイ1機がエンジントラブルで大分空港に緊急着陸した。修理のため嘉手納基地からC130輸送機1機が代替エンジン2基などを輸送し、約1時間後に飛び去った。9月4日までに左右のエンジンを交換し、6日からテストを繰り返す。8日に離陸し、岩国基地に到着した。同機は6月に米軍伊江島補助飛行場に緊急着陸した機体と同一。

 9月12日から台風による悪天候でKC135空中給油機1機が那覇空港に着陸し、15日に嘉手納基地に戻った。

 9月29日、軍事演習のためにフィリピンに向かっていた普天間飛行場所属のオスプレイ2機が石垣空港に緊急着陸。複数の民間機に影響が出た。1機はエンジントラブル。10月2日に別のオスプレイ1機が修理用資材の運搬で飛来し、すぐに離陸した。異常がなかったとされる1機も同日に離陸。修理機は4日に離陸した。

 10月6日、米軍三沢飛行場所属のF-16戦闘機4機が空自築城基地を拠点に九州北方空域などで日米共同訓練を行っていたが天候不良のため、3機が長崎空港に着陸した。

 12月13日、大矢野原演習場での日米共同訓練に飛来していた4機のオスプレイのうち2機が「オスプレイの性能や有用性を知ってもらう研修」のために熊本空港に着陸。搭乗したのは佐賀県の副知事、熊本県の危機管理監、両県を地元とする国会議員、防衛省・自衛隊の幹部ら計26人と報道関係者13人で陸自側が企画。飛行時間は15分。地上がよく見えるように後部ハッチを開放したまま、南阿蘇村立野地域の被災現場上空を通過し、阿蘇山を一周した。

関連資料:米軍の民関空使用状況

(2018年5月15日)