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世界の原発は445基

 国際原子力機関(IAEA)などによると、17年末時点で運転中か運転可能な原発はこの1年間に3基減って445基になった。

 新規運転開始は3基に留まった(前年は10基)。内訳は中国が2基とパキスタンが1基。閉鎖されたのは6基(前年は3基)。韓国、スウェーデン、スペイン、ドイツが各1基、日本が大飯1・2号機の2基。これで日本の原発は40基まで減少した。日本と中国との発電能力の差は413万kWまで縮まり、福島第二原発(計430万kW)の廃炉は必至なので、事実上、中国は日本を追い抜いたことになる。

 一方、建設開始は3基(前年も3基)で韓国、インド、バングラディッシュが各1基。バングラディッシュ初となる原発はロシア製を導入。世界では58基が建設中で、中国が19基。次いでロシアが7基、インド6基、韓国とUAEが4基等々。米国は東芝・ウエスチングハウス社の巨大赤字のため建設中4基のうち2基を中止した。

 昨年の大きなニュースは広島高裁による伊方3号機の運転差し止め判決。これで再稼働は4基に減った。また神戸製鋼所の製品データ改ざん問題は安全性の大前提を揺るがすものとなり、4基の再稼働が2カ月遅れる。

(2018年1月10日)