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佐世保基地の危険な実態を全国に

 8月8日午前6時、原水爆禁止世界大会の佐世保基地調査行動ガイドは長崎へ出発しました。8時前、長崎駅の高架広場に続々と参加者が集まりました。1号車から順次乗車し、10台のバスに348人の参加者が分乗しABC3コースに別れ、次々に発車して行きました。

 バスのガイドは17名、他に船上と山頂のガイド、弁当係、本部など十数名が活躍しました。また、各バスには参加者の中からガイドサポータを1名置いて、協力いただきました。

 佐世保へ着くまでの間、途中の大村大野原演習場、川棚の震洋・伏竜特攻基地、小中学生が掘った防空壕「無窮洞」などの紹介をしながら、佐世保基地の特徴など話しました。ハウステンボスを左に見ながら、しばらく行くと、左側に自衛隊の早岐射撃場があります、今日は赤い吹流しが出ていました、射撃訓練中です。

 天神山のトンネルを抜けると、佐世保市街が現れます。正面に弓張岳、右側に烏帽子岳、左には佐世保湾と、そこに浮かぶ艦船が目に飛び込みます。海上自衛隊佐世保地方総監部、米軍正面ゲート、11戸に28億円をかけた米軍住宅などの前を通り、弓張岳山頂へ。途中の崖に、カノコユリの群落があり「きれい、始めて見た、自然が豊かなんだ」などの声が。山頂へ着くと早速展望台から港を一望しながら、ガイドの説明に耳を傾けました。

 ここは、ゆっくりする間も無く佐世保桟橋へ急ぎます。すぐに乗船して海からの視察です。米軍の艦艇に近づくと、たちまち米警備艇が割って入り、近づくことはできませんが。自衛隊の艦艇は間近に接近できます。LCACの駐機場など、湾内を一周して戻り。ゆっくり昼食をすませたら、前畑弾薬庫、釜墓地、針尾の米軍住宅、浦頭の引揚記念館を見て、私達ガイドは西海橋で役目を終えました。

 皆さんの感想には「艦船の巨大さ異様さに驚いた」「港のほとんど、市街地の一番良いとこが米軍」「弾薬庫がこんな近くに」「佐世保の重要な役割が良くわかった」などありました。今回の特徴は、初参加の人が多かったことと、若い人が増えたことです。佐世保基地の危険な実態が伝われば幸いです。

(2017年8月9日)