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長崎空港の米軍利用が過去最小に

2016年(国土交通省調べ)
福岡 66 熊本 59 名古屋 38 奄美 36 長崎 28
中部 27 南紀白浜 17 仙台 15 釧路 9 岡南 7
大島 5 徳之島 3 大阪 3 那覇 4 富山 3
八尾 3 高松 2 種子島 2 調布 2 新千歳 1
函館 1 静岡 1 佐賀 1 久米島 1 合計 324

 2016年の米軍の長崎空港利用数は1983年以降、最少だった15年の33回を下回り、28回となりました。これまでの最大数は2000年の348回でした。また順位は昨年同様の5位でした。福岡空港が前回の59回から66回に増えて1位に。前回は62回で初めて1位となった奄美空港は今回は36回で、日米共同演習や米韓合同演習に向かう途中、給油のために沖縄の戦闘ヘリなどが使用しています。佐世保基地への人員輸送(長崎)が減り、物資輸送(福岡)は横ばいという状況でしょうか。事故やトラブル以外ではほとんど公になりませんか、報道された記事からピックアップします。

 長崎空港へのオスプレイの初飛来が報道されたのは3月21日。テレビ局の定点カメラで確認され、米兵らしき数人が乗り込んだ後、午前10時4分に離陸した。県や九州防衛局に事前通告はなく、目的や飛行ルートは明らかにされていない。

 昨年45回に急増したのは熊本空港。大地震の被災者支援活動の一環として4月18日、普天間から岩国基地に飛来したオスプレイ4機のうち2機が熊本空港に向かい、水やパン、レトルト食品、簡易トイレなどを積み、南阿蘇村の白水運動公園に着陸した。事前に砂が巻き上がるのを防ぐためか自衛隊車両が散水していた。待ち受けた陸自隊員がオスプレイから食料などが入った段ボールを運び出し、輸送車で村内3カ所の避難所に向かった。同日、米空軍C-130輸送機2機が空自千歳基地から熊本空港に自衛隊員や車両を輸送。米海軍UC-35輸送機が厚木基地から自衛隊員を熊本空港に運んだ。

 佐賀空港には11月にオスプレイが初飛来。陸自への配備計画に関し、周辺での騒音測定のためのデモフライトだった。

 名古屋空港は伊勢志摩サミットでの米政府関係者の輸送拠点となった。5月20日に米空軍の輸送機C-17Aの2機が飛来、大統領専用ヘリ2機を輸送した。同日、岩国基地経由でオスプレイ5機が飛来。うち3機が翌日に中部空港へ移動した。

 2月には横田基地から米軍赤坂プレスセンターに向かったヘリUH-1がエンジントラブルで調布飛行場に緊急着陸。10月には石川県の小松基地で行われる日米統合演習に参加するため横田基地から向かっていたUH-1が自動燃料制御装置の不具合で富山空港に緊急着陸した。横田基地から部品を陸送し、修理後UH-1は小松基地に向かった。

関連資料:米軍の民関空使用状況

(2017年6月10日)