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世界の原発は441基

急増する中国の原発

  国際原子力機関によると、15年末時点で電力網につながっている原発はこの1年間に3基増えて441基に。

 新規は10基。内訳はなんと中国が8基、韓国とロシアが各1基。これで中国は計31基となり、発電能力はついにロシアを抜いて4位に。ロシアの1基はベロヤルスク4号機で、1987年に建設着工され、ソ連崩壊で中断、06年に建設再開された高速増殖炉で商業用とされている。米ロ間の合意で、ロシアの過剰な兵器級プルトニウムを処分するために、それらを燃料として利用できることになっている。

 昨年閉鎖されたのは7基。うち5基が日本の老朽化原発で、40年超運転はコスト的に見合わないと判断されたもの。ドイツは22年の全廃に向けて計画通り1基を廃止。また英国は唯一残っていたマグノックス炉を廃止した。計画はあるものの建設中原発のない英国は発電能力で世界11位まで落ちており、今後も閉鎖が続く。

 一方、建設を開始したのは7基。ここも中国がダントツの6基。もう1基は32番目の原発保有国となるUAE。世界では67基が建設中で、中国が24基。次いでロシアが8基、インド6基、米国が5基、UAEが4基、韓国が3基等々。

(2016年1月25日)