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草の根から解釈改憲NO!の声を

県九条の会が「長崎県下9条の会ー学習・交流会」

 7月12日、県九条の会は長崎大学医学部の良順会館で「憲法9条がを守る―長崎県下9条の会学習・交流会」を開き、約120人が参加しました。事務局長の井田洋子さんが「閣議決定による集団的自衛権容認の憲法解釈」について講演。

◇解釈改憲とは?

 明文改憲できないから無理やり解釈を変えること。論理的には破綻している。これまでも政府は法治国家の体面から、自衛隊を合憲にする解釈を必要とした。

 それでも従来の政府解釈は専守防衛/個別的自衛権/海外派兵禁止という9条による「自衛権行使の歯止め」があった。しかし自衛隊は世界から見れば軍隊で軍事費の規模は世界7位で、明らかに憲法違反の存在である。

◇新しい解釈のポイントは?

 集団的自衛権を行使できるようにといいながら、それをはるかに超えた自衛隊の武力行使(集団安全保障)を閣議決定で認めたこと。自衛隊が「世界の人たちのために」武力を使えるようになる。「自衛権」は飾り、まやかしに過ぎない。そして武力行使の明確な基準はなく、時の内閣が判断できることで諸外国の不信感をかい、抑止力も却って下げてしまう。

◇閣議決定撤回と法律改定阻止のたたかい

 閣議決定は方針の決定に過ぎない。たたかいはこれから。9条があることの意味、解釈改憲を許さないという声を地域から上げていこう。

■多彩な活動経験を交流

 県下10地域の9条の会から活動報告がなされました。(以下、抜粋)
【諌早】1000人を超える会となった。毎月9日のアーケードでのリレートーク。
【稲佐山】学習会と併せてバス停で畳2枚分程のパネルを広げて人目につく宣伝行動。
【うらかみ】9年間、憲法を中心に学習会を開催。最近、繁華街で宣伝行動を始め、対話が弾む。
【大村】次回が55回目!の「集い」に。毎週金曜日に大村駅前で30分間の宣伝行動。HPで発信。
【城山】昨年秋に1/3世帯に宣伝ビラ配布。年間4回のつどいに多彩な企画。
【小ケ倉】地域との交流を深めながら活動資金づくり。年2回の講演と音楽の夕べ。
【長与】9条の会に参加する議員と連携して「集団的自衛権行使容認に反対する意見書」の請願を行い可決!
【日見】毎月1回の憲法の本の輪読会で“憲法を自分たちのものに”。学んだことを公民館まつりで展示。

 集会後、参加者は会場から爆心地公園・平和公園までパレードを行ないました。

(2014年7月13日)