東日本大震災から2年を迎える3月10日、長崎市の平和会館で「つながろう ふくしま!さよなら原発ながさき広場」が開催されました。県下各地から600人の人たちが参加し、会場は原発なくせの声に包まれました。
冒頭のスライドショー『福島の100人の母たち』で、保育園から子どもを連れて泣く泣く避難していった詩を見て、同年齢の子どもを育てる身として、涙が止まりませんでした。悲しみ?怒り?涙を流した時の感情は何とも表現できませんが、私が脱原発に取り組む原動力です。
“ランキンラックシー&ノダチン”のライブはパンチの効いたストレートな歌詞で原発反対を訴え、会場を湧かせました。続いて各ブースの紹介。「原発ゼロをめざす長崎連絡会」は「あじさい行動」の写真を展示、入会を呼びかけました。
黙とうの後、福島県双葉町から愛知に避難している大沼勇治さんの「写真による福島からのメッセージ」。小6の時に大沼さんがつくった標語が採用されて今でも町内に掲げられていますが、原子力は明るい未来でなく破滅を導きました。ただ、これから明るい未来を築いていきたいとの話を聞いて、脱原発は明るい未来への第一歩なんだと、改めて脱原発への取り組みに力を入れようと思いました。
自ら標語を「書き換えた」大沼さん
元慶応大学助教授の藤田祐幸さんは「10万年後しか消えない放射能。後世の子どもたちに顔向けできる社会をつくろう」と呼びかけました。
集会の最後には「原発のない、心豊かな未来をめざそう」というアピール文を拍手を採択。アピール文は、長崎で生まれ、群馬で結婚し、双子の母となりましたが原発事故後、放射線から子どもを守るために長崎に戻って子育てをしている女性が起案したものです。
集会終了後、参加者は平和会館から長崎駅前まで、パレードを行いました。
(2013年3月11日)