1月23日、米沖縄海兵隊の大分県日出生台での砲撃演習(2月7日〜13日)に抗議する集会が九重町の玖珠川河川敷で開かれ、九州各地から約300人が参加しました。
昨年の演習では榴弾砲の台座を守る小火器射撃演習や残虐兵器である白リン弾の使用など、演習内容が拡大しています。8回目となる今回は、これまで以上に海兵隊の移動に関する情報が秘匿されています。
集会では衆議院議員の赤嶺政賢さんが情勢報告、「日出生台での演習は沖縄の負担軽減のためでなく、イラク・アフガン戦争など侵略的介入を拡大していくためのもの」と指摘し、「民主党は、いまにも中国軍が尖閣諸島を占拠するかのようにあおりたて、日米同盟は必要、沖縄の基地は減らせないというキャンペーンを始めた」と述べました。そして国際ルールこそが抑止力であり外交力が問われているとし、「平和な日本をつくるために頑張ろう」と呼びかけました。
地元からはローカルネット大分・日出生台の浦田龍次さんが「昨年の夜間演習では照明弾が煌々と輝き、イラクやアフガンで犠牲となった人たちが見たものと同じ光景を見た思いだ。この訓練を許すことは戦争を認めること。日出生台での演習を拒否することが沖縄の基地を減らすことにつながる」と訴えました。
また人見会の衛藤洋次さんは、「日出生台はボクの誇りであり、自慢。だから米軍が来るのがいやでたまらない。徳之島では一致団結して普天間移転を拒否した。強い意志があればきっと阻止できる。みなさんと連帯して心ひとつに頑張ります」と決意を述べました。
九州各県からも、それぞれの地元で進む「米軍再編」の報告が相次ぎました。佐世保の西部方面普通科連隊の渡米訓練は今年で連続6回目となった(長崎)/築城基地では施設の増強が進められ、自衛隊宿舎にも米兵が宿泊するという事態になっている(福岡)/新田原基地は、仮滑走路の建設が進められ、来年からはレベルアップした訓練が行われる(宮崎)/健軍で米軍1500人、自衛隊4500人の大規模な日米指揮所演習が始まった。米国の起こす戦争に自衛隊を投入しようというものだ(熊本)。
閉会挨拶で大分県平和委員会の遠入健夫さんは「すべての根源は安保条約だ。これを根っこからそぎとり、豊かで平和な日本を築き上げるために日出生台から声を上げていこう」と呼びかけました。
(2011年1月24日)