教育基本法の改悪許すな!
長崎大集会に700人

  政府・与党が「いじめ」「未履修」「やらせ公聴会」問題にほおかむりして、教育基本法改悪案の強行採決をもくろんでいます。11月12日、緊迫した情勢のもと、9条フェスタ実行委員会の提唱で「教育基本法を守ろう!長崎大集会」が開かれ、教職員や市民、労働者ら約700人が長崎市湊公園に集結しました。

 集会では、舟越耿一さん(長崎大学教育学部教授)があいさつし「教育基本法改悪案では法律の定めるところにより、つまり多数決の政党政治の論理で、安倍政権の望む教育がまかりとおる。そもそも教育は精神的文化的営みであって、子どもたちは自らどう生きるか学び取っていくもの。強制はなじまないもの。押し付けは教育の自殺行為だ。最後まで運動を続けていこう」と呼びかけました。

 会場からも参加者が次々とマイクを握って想いの丈を訴えました。

  • 10年間、教師を続けてきたが、この間教育現場はずたずたになった。教育基本法を変えてもこの状況は打破できない。生徒と向き合える時間がない。むしろ教育基本法が守られてこなかったからこんな状況が生まれてきた。
  • 人格の形成を教育の基本にと、教育基本法は生まれた。やらせ質問までして変えようとしている人たちに教育を語る資格はない。
  • 教育基本法はどこも悪くない。変える理由が語られていない。むしろ世界に通用するものだ。教育基本法のために少年犯罪が増えたと宣伝されるが、1960年代をピークに減少している。これは世界に類を見ないもので、まやかしのデータに躍らされてはいけない。
  • 教育基本法の『改正』といわれるが、『入れ替え』『すり替え』をしようとしている
  • 国が教育を支配したからこそ戦争になった。いま同じような状況つくられつつある。あらゆる手を尽くして反対していきたい。

 参加者はのぼりや横断幕、プラカードなどを掲げて繁華街をパレードし、市民に「教育基本法改悪反対」を訴えました。