「米軍の態度はおかしい」
基地への立入問題で佐世保市長も言明

 3月8日の佐世保市議会の代表質問が行われました。山下千秋市議は今回の重油汚染土壌疑惑の調査立入をめぐっての米軍の対応をとりあげました。光武顕・佐世保市長は「今回の米軍の態度はおかしい。汚染土壌などこれから問題が起こったら、環境を守るために基地への立入を要求して調査を行ないたい」と明言しました。
 また赤崎への放射能測定モニタリングポストも米軍にはたらきかけて実現させていきたいと述べました。

 佐世保市は原潜の放射能漏れ事故を想定した防災マニュアルを策定し、訓練を実施しています。モニタリングポストも4ヶ所に設置していますが、原潜の接岸する肝心の赤崎には設置されていません。しかし実態は佐世保市が国に予算要求し、すでに機器は購入されているにもかかわらず、米軍が設置を認めないのです。放射能漏れ事故は起こりえないとして防災訓練に参加しない米軍、最小限の住民の安全保障さえ拒んできたのです。

 一方、外務省とのやり取りの中で、基地立入の件での米軍の対応の問題点が浮かび上がってきました。本来ならば市町村議員の申請については佐世保基地で立入の許可を判断すべきものであって、それを在日米軍まで上げたために、中央レベルでの取扱いとなってしまった。この場合、日米合同委員会の判断が必要となり、今回、外務省としても形式的に申請をし直せと言わざるを得なかったというのが真相のようです。