ASAGAYA BALI DANCE FESTIVAL
トップ>>>第1回阿佐ケ谷バリ舞踊祭を見る>>>演目紹介<夜>

第1部

プスパ・メカール
バリス
トゥヌン
ウィラナタ
レゴン. クンティール


第2部

トペン・トゥア
ゴパラ
チャンドラワシ
レトノ・ンガユド
ジャウック
テレック
レゴン.スマラダナ
第1回「南島総天然色」で踊られた演目を紹介します!
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写真をクリックすると当日の様子がわかるGALLARYにとびます--
●●●●●● 第1部 ●●●●●●
トペン・トゥア
トペン・トゥア
踊り手/和智 三千男
この曲は仮面舞踊の重要な演目のひと
つとして、オダラン(祭礼)の奉納舞
踊の際には決まって踊られます。トペ
ンは“仮面”、トゥアは“老人”の意
味で、日本の能楽でいえば“翁”に相
当するのでしょう。ユーモラスな動き
の中にも繊細さや優雅さも要求される、
難度の高い踊りです。

ゴパラ
踊り手
安嶋 圭子/尾崎 元子/斎藤 尚子/林田 圭緯子/芳野 未央(以上ナタラジャ・バリ)

バリ島西部・ヌガラ地方特有の巨大な
竹を使った楽器「ジェゴグ」による演
奏。そして、前曲の古典的なトペン舞
踊とは対照的な、庶民の生活を描いた
新しいタイプの踊りで、水牛飼いの少
年の日常が題材になっています。本来
は男性の踊りですが、今回は女性が男
装して踊ります。
ゴパラ

チャンドラワシ
チャンドラワシ
踊り手
石川 直美/ジェル・マニック・マス
(以上デワ・プルギナ)
バリ舞踊は、インド伝来の叙事詩など
を題材にした宗教的な意味合いの強い
踊りと、普段の生活を描写した踊りに
分かれますが、このトゥヌンはバリ人
の生活を描写した比較的新しい踊りで
す。女性たちが機を織る様子を表した
もので、糸を紡いで機を織る動作がそ
のまま振り付けられています。

レトノ・ンガユド
この踊りは、同じインドネシアでもバ
リ島のお隣りジャワ島の古典舞踊。
インドネシアの世界遺産であるボロブ
ドゥール寺院や、プランバナン寺院を
擁するジャワ島中部の一都市、古い王
都のスラカルタ(ソロ)の宮廷に源を
発します。生命感、躍動感あふれるバ
リ舞踊とは趣を異にし、雲のように霧
のように水の流れるように、伏目がち
に動きが展開。ジャワ舞踊ならではの
優雅さが魅力です。
踊り手/高野 洋一

レトノ・ンガユド

ジャウック
踊り手/松重 貢一郎

ジャウック
ジャウックは「地界に棲む魔物」。頭
に世界のシンボルを意味するグルンガ
ン(冠)をかぶり、長い爪を揺らしな
がら踊るその姿はまさに異形です。儀
礼の芸能「チャロナラン劇」の流れか
ら、ジャウックは魔女ランダ側の「悪」
の化身ともいわれています。この踊り
には白い仮面のマニス(優しい)と赤
い仮面のクラス(強い)といった2つ
の性格がありますが、今回はマニスの
キャラクターで。魔物とはいえ、コミ
カルな動作で観客の笑いを誘う場面も
あります。

テレック
前曲のジャウック同様、「チャロナラ
ン劇」の流れを汲むテレック。こちら
は聖獣バロン側の「善」の化身ともい
われています。今回踊られるのは、バ
リ島東部の古都クルンクンに近いグナ
クソ村のスタイルです。この曲を踊る
鈴木理伊さんによると、「グナクソ村
の少女たちが踊るものは“テレックは
インドラ神の庭に咲く蝶と見なされる”
という一説のイメージがぴったりくる
ような味わいです。このテレックでは、
最後にトペン・バンと呼ばれる仮面が
登場し、テレックたちに挑むように踊
りますが、どうやら両者の力は互角の
ようです」とのこと。世界の、目には
見えないバランスを象徴しているのか
もしれません。
踊り手
川崎 智子/斉藤 麻由子/佐味 千珠子
鈴木 理伊/松重 貢一郎

テレック

レゴン.スマラダナ
踊り手
車田 れい子/富澤 香寿美
レゴン.スマラダナ
レゴン舞踊のひとつで、愛の神スマラ
とその妻で月の女神ラティを題材にし
た物語です。神々の住む天上界が魔物
に脅かされ、これを収めるためには最
高神シバの力が必要。ところがシバは
長い瞑想に入っていました。瞑想の邪
魔を何よりも嫌うシバですが、天上界
を守るためにはシバを瞑想から起こさ
なければなりません。この役目をシバ
最愛の息子スマラが引き受け、必死に
止めようとする妻ラティに別れを告げ
て、死を覚悟でシバのもとに出向くと
いった話です。優雅に始まる踊りは物
語が進むにつれ激しさを増し、最後に<
はシバ神の怒りの象徴として魔女ラン
ダが現れます。


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