=== よく寄せられるご質問と、それに対する回答 ===

ここでは、RS-232C Monitor and Analyzer と Serial Port Monitor and Analyzer について、よく寄せられるご質問と、それに対する回答について紹介致します。
以下、日本語版の RS-232C Monitor and Analyzer と、英語版の Serial Port Monitor and Analyzer を総称して、「AKM-RSM-100」と記述しています。


PCではシリアルポートが認識されているのですが、AKM-RSM-100で直結接続時の「スタート」または中継接続時の「ポート接続」ボタンをクリックすると、「ポート1が開けませんでした。」(または「ポート2が開けませんでした。」) というエラーメッセージが表示されます。
どうすれば良いでしょうか?


回答:
このような現象が発生した場合、一度、PCを再起動してみてください。
USB-シリアル変換ケーブルを使用している場合、(変換ケーブルのデバイスドライバを入れた直後などで) 変換ケーブルのデバイスドライバのインストールが完全には完了していない場合に、このような現象が発生することがあるようです。
PCを再起動しても現象が改善されない場合は、USB-シリアル変換ケーブルのデバイスドライバを入れ直してみてください。


1台のPC上に、日本語版と英語版のAKM-RSM-100を、両方インストールすることはできますか?

回答:
日本語版のOS上であれば可能です。
AKM-RSM-100をインストールする時に、日本語版と英語版とで、別のインストール先フォルダを指定してください。

英語版のOS上の場合、日本語版のAKM-RSM-100は動作保証対象外ですのでインストールしないでください。


1台のPC上で、複数のAKM-RSM-100を動作させることはできますか?

回答:
可能ですが、誤操作防止のために、初期状態では複数起動をできないようにしています。

1台のPC上で複数の AKM-RSM-100 を動作させる場合、起動数に応じて、必要なPCのメモリリソースや必要なPCの処理能力が増加していきます。
言い換えれば、あるPCで AKM-RSM-100 を複数動作させた場合、PCのメモリリソースや処理能力は一定ですから、それぞれの AKM-RSM-100 のラインモニター機能やDebug支援機能の能力が落ちていきます。
また、複数動作させる分、必要なシリアルポート数も増加していきます。
この条件をご理解,ご了承頂いた上で、どうしても1台のPC上で複数動作させることが必要なかたは、個別に方法をお教え致しますので、秋山製作所の一般問い合わせ先まで連絡をお願い致します。 (正規ユーザー様はもちろんですが、試用中のかたでも、e-mail でお問い合わせ頂ければ、お教えします。お気軽に連絡ください。)

なお、Version 4.5.0.0 から新たに添付いたしましたマニュアル 『高度な設定 〜詳細説明書〜』 で、方法を公開いたしましたので、Version 4.5.0.0 以上のバージョンを使用されるユーザー様は、このマニュアルをご参照ください。。


英語版のWindows XP上に英語版のAKM-RSM-100をインストールして実行した場合、英語版のWindows 7上にインストールして実行した場合と比べて、[モニター、参照画面] の文字が異なる (小さく表示される) のはなぜですか?

回答:
AKM-RSM-100は、将来性への考慮
(新たなOSが出た場合の対応や新たな開発環境への移行がスムーズに行えるように して、末永くお使い頂きたいという考慮) から、開発のポリシーとして、できるだけMicrosoft社から標準で提供されている部品を使用することにしています。このことは、使用するフォントについても同様で、AKM-RSM-100ではWindowsの標準フォントのみを使用するようにしています。
上記の前提で、[モニター、参照画面] やその他一部の表示では、等幅フォントを使用していますが、Windowsの種類により、標準で組み込まれている等幅フォントの種類が異なっているため、ご質問のとおり、文字が異なっています (小さく表示されます)。

なお、参考情報として、英語版のWindows 2000または英語版のWindows XPでも、フォント (MS Gothic) を手動で組み込んで頂ければ、英語版のWindows Vistaや英語版のWindows 7と同じ文字で表示することができます。 (但し、実際に組み込まれる場合には、フォントの著作権や使用許諾契約の範囲に問題がないことをご確認ください。)


日本語版AKM-RSM-100で作成した各種パターンデータは、英語版AKM-RSM-100でも使用することができますか?

回答:
可能です。
各種パターンデータの編集画面にある「エクスポート」「インポート」機能を使ってください。
各種パターンデータに、日本語のコメントが付いている場合は、英語版のAKM-RSM-100にインポートした際、OSによってはコメントが文字化けしますが、パターンデータには影響ありません。 (蛇足ながら、英語版AKM-RSM-100で作成した各種パターンをエクスポートし、日本語版AKM-RSM-100にインポートする場合には、コメントの文字化けは発生しません。)


全2重通信をモニタリングしましたが、送受信のタイミングが正確に表示されてないようです。これは、USB変換ケーブルの問題でしょうか?

回答:
このお問い合わせでの「送受信のタイミング」とは、下記のようなことを意味しているとのことでした。
  実ライン  →  モニタ画面
   A A A      AAA
    B B B        BBB

この現象は、次の2つの原因により発生します。
原因1: AKM-RSM-100 (Version 3.0.0.0) の処理方法による制約条件で、100ms毎に同方向のデータがまとめられているため。
原因2: 「USB変換ケーブル〜デバイスドライバ〜Windows API」のいずれかでの内部バッファリングにより、データがまとめられているため。

原因1に起因する現象は、Version 3.1.0.0 の Enhanced Twin Buffer Control Mechanism により大幅に改善しましたので、是非、最新版をお試しください。(Version 3.1.0.0 から、アプリケーションレベルで現時点で考え得る改善を全て実施いたしました。)
一方、原因2については、各機能をアプリケーションレベルのみで実現している AKM-RSM-100 では解決できません。最新版でご満足いただけない場合は、恐れ入りますが、専用のモニター装置の導入をご検討ください。


ピンチまたはストレッチによるズーム操作で、[モニター、参照画面] の文字の大きさが変わってしまいました。元に戻すにはどうすればよいですか?

回答:
[表示切り替え] パネルで、表示を切り替えると、文字の大きさが初期の状態に戻ります。


「モニター結果のエクスポート」の「文字列でのエクスポート」は、出力対象が SD か RD の2者択一になっていますが、両方同時にエクスポートできると非常に便利です。是非ご検討頂けると幸いです。

回答:
Version 4.3.0.0 から「両方出力」の機能を組み込みましたので、ご活用下さい。


「モニター結果のエクスポート」の「文字列でのエクスポート」で、出力をタブ区切りに変更したいのですが、可能ですか?

回答:
「タイムスタンプ」と「データの方向」と「文字列データ」の3つのブロックに対して、文字列識別子と区切り文字の変更が可能です。
秋山製作所のホームページで、書式を編集するツール「エクスポートの出力書式 編集ツール」
(フリーウェア) を公開しておりますので、ご活用ください。

Version 4.6.0.0 および Version 5.1.0.0 で、出力書式を編集する機能を内蔵しましたので、ご活用ください。


旧バージョン (Version 5.0.0.0 や Version 4.5.0.0 など) に、Standard Edition のユーザー ID を登録した場合、どうなりますか?

回答:
基本的には、最新バージョンをご使用いただきたいのですが、機能比較などで旧バージョンを使用する必要がある場合、旧バージョンに Standard Edition のユーザー ID を登録すると・・・

[旧バージョンに組み込まれている機能範囲] AND [Standard Edition で使用できる機能範囲]

で動作します。

なお、旧バージョンには Standard Edition という概念がありませんでしたので、「バージョン情報」 表示には、エディション名が表示されません。